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ぶらんこ乗り (新潮文庫)

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著者

いしい しんじ

その他 いしい しんじ (著)
発売日 2004 年 07 月 01 日
メーカー 新潮社
ページ 269p
リンク Amazon.co.jp で内容を見る
BIBIO レビュー :
とんとろりん さん
4 / 2006-08-20 17:04
ぶらんこが好きな弟の「あのこ」は1冊のノートをもらい
そのノートに物語を書き始めました。
私はそれを読むのが楽しみだった。

学校でブランコから落ちた「あのこ」は声が出せなくなったり
皮膚病で半分毛の抜けた犬に「あのこ」は「指の音」という変な名前を付けて飼うことになったり...

ひらがなで書かれた「あのこ」の物語を読むのがちょっと苦痛だったかな?
内容は面白いんだけど、読みにくいんですよ。
後は、話の筋はけっこう不幸な話しなのに、何故かフワフワと不思議な感じがしました。
ゆうぞう さん
4 / 2006-04-27 22:46
全ては突然にやってきて、でもそれは必然的にやってくるものであって…。くるおしい程にいとおしい、この物語のような家族になりたいと思った。読み終わった後もその余韻に浸り、しばらくぼーっとした。とてもやさしい気持ちになれた気がする。ありがとう。
naho さん
5 / 2005-08-10 22:07
こんな想像力があっていいんだろうか、

っておもうぐらい、
ぞくぞくします。

ストーリーも、
ストーリーのなかのストーリーも。

とてもやさしく、でも哀しくなる物語です。
Amazon.co.jp レビュー : ognl:item.amazonRate.averageRate ( 4.5 点 / 27 人)
読むたびに増す愛おしさ
/ 2008-07-19
ポルノグラフィティの楽曲に、「グラヴィティ」という曲がある。
この曲はギターの新藤晴一が、「ぶらんこ乗り」に影響を受けて作った曲らしい。
私はこのグラヴィティという曲が好きで、この作品を読むことにした。

けれど実際、初めは何が良いのかわからなかった。
作品の結末もあやふやで良くわからない。そのうえ、口語体の文章に少し抵抗がある。
結局私は、最後まで言いたいことが分からずに読み終えてしまった。

でもそれから数ヶ月後、私は気がついた時にはまたこの作品を読み返していた。
すると不思議と、涙が溢れてくる。
そして作品の隅から隅まで愛情と「弟」が抱いていた哀しみが伝わってくる。
自分が人と違うことを幼いながら知っている弟。
世界からはみ出してしまっている弟。
でもこの世界に必死にしがみついて生きている弟。
いなくなってしまっても、そこに弟がいた事実自体が愛おしい。

全てが全てが愛おしかった。

もう私の中では、この作品と「グラヴィティ」との関係性は無くなっていた。
この本は、読むたびに愛情が増す作品です。
フワフワと不思議な感じ
/ 2007-12-05
ぶらんこが好きな弟の「あのこ」は1冊のノートをもらい
そのノートに物語を書き始めました。
私はそれを読むのが楽しみだった。

学校でブランコから落ちた「あのこ」は声が出せなくなったり
皮膚病で半分毛の抜けた犬に「あのこ」は「指の音」という変な名前を付けて飼うことになったり...

ひらがなで書かれた「あのこ」の物語を読むのがちょっと苦痛だったかな?
内容は面白いんだけど、読みにくいんですよ。
後は、話の筋はけっこう不幸な話しなのに、何故かフワフワと不思議な感じがしました。
やさしいおはなし
/ 2007-10-17

不覚にも泣いてしまいました。

わたしは涙もろいのを公言していますが、久しぶりに自然と
泣くことの出来た本です。
弟の書いたノートをベースにおはなしが回ってゆくのだけど
、全体的にやわらかい雰囲気なのに、なかにはどきりとさせ
るものもあって、そのギャップに驚きました。
だけどきちんと世界が構築されていて、独特の口語文体とか
もそれにマッチしていて、とても素敵だなとおもいます。
ほんとうに優しいはなしで、優しすぎて、それがせつなくて
たまらなくなってしまうのです。
わたしはこれを読んで、いしいしんじさんの本を読むように
なったのですが、この本はその中でも抜群にすてきな作品で
あるとおもいます。

引力
/ 2006-12-19
一文字ひともじ
丁寧に読みたいお話です。

豪華なオーケストラより、
稚拙なメロディオンが似合うような

愛しくて
どこか切ない

ひどく惹かれるお話。
買いです。
/ 2006-12-14
何で知ったのか失念してしまいましたが、この作者を形容するのによく用いられる「物語」という言葉に引かれて手に取りました。小学校高学年次を回想する高校生の女の子を語り手とするこの物語は、自分を取り巻いていた人々のほんの数年前の出来事を、壊れてしまった大切な茶器をつなぎ合わせてその微妙に変わってしまった輪郭をいとおしむように丁寧に語っていきます。ラストの「指の音」とのやり取りは、人の一生に比してあまりに短い犬の一生が思いやられ、「行儀よく同じ歩調で歩いていく時間なんてないのだなあ」という思いと相まって、グッときました。長い時間をかけてゆっくりと、読む自分の変化をどこかで見つめながら何度でも読み直したい「物語」です。
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