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いちご同盟 (集英社文庫)

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著者

三田 誠広

その他 三田 誠広 (著)
発売日 1991 年 10 月 18 日
メーカー 集英社
ページ 254p
リンク Amazon.co.jp で内容を見る
BIBIO レビュー :
とんとろりん さん
4 / 2006-08-05 09:25
いちごの頃 15才には魔物が潜んでいるのです。
友情と恋と進路、生と死、大きな分岐点を精一杯に生きている少年少女に送られるべき1冊。

ピアノが好きな僕と野球部のエース羽根木、羽根木の幼なじみの少女。少女の命は後少ししかないこと知っている。3人が出会い、彼女のためにいちご同盟を結ぶまでの14才から15才になるまでの物語。ラストで泣いてしまった。

僕はピアノが好きだが、ピアノ教師の母は音楽高校に進学することに反対で僕もピアノに評価を付けられるのは嫌だと思っている。しかし、弟の様に進学校行くほどの学力もなく....
羽根木は野球推薦で高校に行くことが決まっているが、バッテリーの船橋が高校に行けない事を心配している。
少女は次第に病状が悪化していくが、僕のピアノと羽根木の野球のビデオで元気づけられていく。
3人を取り巻く大人達とクラスメイト達もそれぞれ悩みながら生きている。

私はいちごの倍も生きてしまった。30同盟を結んでみようか。
ミソジ同盟?ミオ同盟?サンマ同盟?
うーん良いゴロが見つからない......
Amazon.co.jp レビュー : ognl:item.amazonRate.averageRate ( 4.5 点 / 19 人)
15才の人生、生活、命
/ 2008-10-05
あぁ、なんともせつなくもどかしい。
苦しいほどに純で、人生を見つめる15才の若者たち。

尾崎豊が15才の狂おしい春を歌い、京都の蜷川知事は30年以上も前に15の春を泣かさないと言って高校受験制度を変革しようとした。
そう、15才という義務教育を終える時期、彼らは私たちの想像以上にこの人生を真正面から見つめているのだ。。。って、自分を振り返ればわかるはずなのに。
すっかりわすれているんだな。
というか、年を経て、それぞれの時代に、それぞれの社会で、やはりいろんな人生の壁にはぶつかっているから、15のあの、人生の最初の壁のことを忘れてしまっている、のかもしれない。

それにしても、もどかしい。
何ともせつない。
顧みれば、私も、最初に人の命というものを感じたのは、14の冬。
祖父の死に直面してだった。
人は、自分の人生と命を思うに、一番身近な自分自身のことは実は棚に上げて、次に身近な、家族、親戚、友人の死から学ぶんだ。
だから、家族の中で(特に年寄りのいる)育つべきなんだなぁ。

この作品では、年寄りの死ではなく、もっともっとある意味近いものの死から、若者がいろんなことを学ぶ。
改めて、自分の15を振り返り、しばし懐かしんだ読後だった。




「生きる」ということ
/ 2007-09-01
最後はかなり淡泊ですらりとした終わり方ですが、終盤の随所で感動します。
自殺を考える健康な少年と、自殺さえ出来ない余命わずかな少女。そしてその幼なじみの少年。

汚れなき、美しい三角関係とでもいうのでしょうか。
物語として非常に上手い構成になっていますし、あらゆる要素が詰め込まれている気がします。
教育問題、親の子に対する深い愛情、生と死、恋愛関係…

これは、死ぬ前に一度は読まなきゃ損です。
生きる勇気。意味。
/ 2007-08-01
目標があるけど、なかなか上手くいかなくて、将来について不安に思ったり悩んだり、このまま消えてしまいたい、と思ったり。
そんな時に読んだら共感できる部分があったり、力づけられたりして、号泣でした。
辛いことがあっても、生きていけるのだから生きていかなくちゃいけない。
読むタイミングというのが本当に大事なのかな、と思いました。
自己陶酔を免れている傑作
/ 2007-03-15

甘い題名とはややずれた、
悲劇を内包した青春小説である。

ありがちなストーリーではあるが、
悲劇部分だけに耽溺することなく
日々の生活と青春の様々な悩みが、
その悲劇と等価に置かれている点において
自己陶酔を免れている傑作である。

愛情と友情、生と死、病と将来、
主人公たちは抗うことの出来ない
運命にひたすら翻弄される。
未来に向いて打ち震える15歳の心が
野球のピッチング、そしてピアノで
リリカルに昇華される場面場面は
儚く、そして美しい。
"ITIGO" IS NOT STRAWBERRY
/ 2006-09-28
 とてもシリアスな話だ.物語には終始死の影が付きまとっている.青春小説なのは間違いないが微塵の明るさも無い.それでいて読むのが辛くならず,心地よい読後感となったのは登場人物たちに好感をもてたからだ.
 完璧な人なんていはしない.喧嘩が強くても,運動が出来ても,頭が良くてもみんな悩みを抱えている.だからなのか他者に対してみなとても優しい.
 とても哀しく,優しい本だった.
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